|
■機材の開発
今ではカタログをめぐるだけで、ほとんどどんな器材でも手にはいるようになりましたが、それでもちょっとしたことで、こうあってほしい、こんあものがあれば!などと思うことは少なくありません。
無くても何とかなると我慢をしてしまうかどうかが分かれ道です。歯科医自身が最後までこだわればそれなりに使いやすいものにはなりそうです。
 |
これは昭和40年頃、スタディグループのメンバーにスライド撮影をとりいれてもらうために作ったステーですが、リングストロボが一般的ではなかった当時、これだけのものでもずいぶん重宝しました。 |
 |
これは2枚から9枚までに正確にスライドを合成する装置で、デュープ用フィルムを使えばきれいな合成スライドが比較的容易に製作できます。残念ながらパソコンの進歩が早くそれに追われる形にはなりましたが、今でもアナログ愛好者からは高い評価を得ています。 |
 |
日常臨床に調節性咬合器を使うことを考えていたとき、スプリットキャスト法が必要になりました。ただ石膏で切痕部を製作していく従来の方法には精度、操作性ともこの部分をメタル化しました。使い勝手はきわめて良く大きな評価も得ましたが、スプリットキャストで咬合器を調節していくということ自体への理解が得られず、玄人受けする製品?にとどまりました。 |
 |
こちらは始めから商品化は考えませんでしたが、下顎運動を理解する上で描記法で運動を記録していくことには意義を感じていました。あり合わせの材料を多用し、少数の部品だけを機械加工してもらいました。描記する位置によって運動路がさまざまに変化することなど、知識としては理解していたことも、実際に見ることのインパクトは大きく、教育的効果は抜群でした。 |
■3-DTracer
ゴシックアーチ以外にも、なにか下顎運動を垣間みる方法はないだろうかという気持ちはずっと持ち続けていました。いくつものコンピュータを使った装置も試用させてもらいましたが、期待したものとは違いました。どの機種もコンピュータの能力の低さが問題でしたが、その背景には歯科医自身が何を見たいのかがはっきりせず、悪循環が繰り返されていると思われました。
- 目的がはっきりしないため開発が絞れない。
- 時間と開発コストが価格に反映される。
- 販売台数がのびないうちに使用している。
- コンピュータは過去のものになっている。

この連鎖を切るためは、まずより多くの歯科医に関心をもってもらうことが不可欠で、臨床可能な条件が整うと考えました。
そして矢状面描記装置から20年以上も経ってようやくその発展型をまとめました。

|