モグラのとんねる

 

6月1日

 

D1x 第三日

 二度目の脱皮が始まっていたD1、オーバーホールをかねてサービスセンターに持ち込みました。接着剤が進化した近年、ボディ本体外側に貼りつけたゴムが剥がれるなど情けないトラブルなのですが、こういうことにはひどく理解があります。間もなく栄光の歴史に幕を引くPentax LXでも、皮が剥がれるトラブルとはずっと付き合ってきました。剥げるのを楽しむわけではないのですが、カメラがカメラらしくなるにはどうしても皮かそれに類したゴムなどが必要なのです。機能的に不可欠な物ではないからと皮を剥ぎ取られたカメラは、生まれたばかりの雛鳥の肌や動物の胎児のようで少し気持ちが悪いのです。あのPentax Z1や一連のAFレンズ群の、テカテカつるつるしたプラスチック仕上げがなければ、私のカメラ遍歴にNikonへの転向はなかったでしょう。コンパクトカメラにしてもContax T2やMinoltaのTC1リコーGRは○ですが、今度のContaxT3や大半の小型デジカメは×です。
 ゴム貼りと一緒に傷だらけになった背面モニターのガラス交換や、ファインダーのズレの点検(デュープをするたびに気になるが本人の目のせいかどうか定かではない。)なども依頼してきました。

 

 その時の収穫ですがD1xのカスタムセッティングの中に肌色調整があるというのです。カスタムセッティングは36項目もあるのですがデジタルカメラではこれがきわめて重要です。セット次第では別 物になってしまうといっても過言ではありません。D1xでは20番を過ぎてから重要項目が並んでいます。
  23. 輪郭強調  シャープネス4段階
  24. 階調補正  ユーザーカスタムをいれコントラスト5段階
  28. RAWデータ記録
  31. 増感モード
  32. カラー設定  Adobe RGBとsRGBの選択
  33. 色合い調整  肌色の場合低ければ赤み高ければ黄色み。3がデフォルト5段階 昨日はホワイトバランスや隣のカラー設定などに注意を奪われて気がつきませんでした。早速テストしてみると1と5では大分違うようで、現在はともかくいずれ調節用に使えると感じました。

6月5日

 

Adobe RGB

 

sRGB

Adobe RGBとsRGB

 週末、カメラ一式にPowerBookまで持って出かけたのですが、D1x使いこなしのほうは見るべき成果 はあげられませんでした。スタディグループの発表が近づいて気になるのも事実ですが、診療中にちょこちょこ使った結果 などにかなり満足して、さらなる使い込みを怠っているのが実態です。
 何か続きを!と思うもののほとんどの作業が順調で、これまでの苦労は何だったのだろうと思っているのですが、こんなことを書くとD1ユーザーだけでなくS1Pro、D30の人たちの顔が浮かんできて、つい一日延ばしになってしまいました。かなりの画像が調整なしで使いものになります。いじるとしても僅かにコントラストを上げたり、さらなる微調整を楽しんだりするだけなので拍子抜けするくらいです。
 気になる点は画素数との関係だろうと思いますが、CFからパソコンへの読み込みがはっきり遅くなったことや、モニターがLEDの照明になったせいか心持ち暗く感じることぐらいです。メニューを見るのは快適ですが、撮影画像の露出を見るのはいまいちです。逆にどうせはっきりはしないからと、新たに付属したモニターカバーをつけたままで使っています。D1は真っ黒なカバーだったので何の保護もせず使ってきたのにおかしな話なのですが。
 これだけでは自分が読んでもあまり面白くないのでカラー設定を変えて、Adobe RGBとsRGBの比較をしてみました。ニコンの人にもAdobe RGBを推奨されていたのですが、規格性ではsRGBの良さもあるだろうと考えたからです。同じデータを始めにMacでRGBで開いてみました。当然のことですがsRGBの画像はコントラストが強くどぎつい色調です。調整は難しそうで私には無縁のものです。同じデータをVaioでPhotoshopを使い開いてみました。やはりこちらでは優劣は逆転します。Adobe RGBの画像はコントラストが低くそのままでは見られませんが、sRGBの方はどぎつさが消えまずまずの色調です。面 倒なことが嫌いな人にはお勧めかも知れません。今のところはJPEGのFine画像を使っていますが、非圧縮のTIFFなどではさらに良くなることは分かっていますので、一段落したらテストしたいと思っています。

 

6月6日

跡地問題

 大混戦が続いてきたデジカメも安定期に入ってきました。900から始まって910、950、990と続いたCoolpixも、間もなく登場する995でもう型番号にも後がありません。画素数も100から始まり330になってからは200万画素と共存し始めています。D1も第二世代のXとHで残るのは細部の詰め、小型軽量 化、CCDのフルサイズ化などが課題ですがノートパソコンと同様電池がネックになるはずです。
 われわれの方は一件落着して、跡地利用がこれからの問題です。色調は悪くないのですが、ボディ、電池、ファインダーなどに難があるS1Proが不良債権の筆頭です。楽しい日々を過ごさせてくれたD1は感謝を込めてオーバーホール中ですが、帰ってきたらどうするか?これは難問です。スタッフや周りの人に払い下げという選択もあるのですが、これについてはデジカメ特有のネックがあります。Nikon F3やPentax LXを上げるといえば誰からも手放しで喜んでもらえます。使わなくてもコレクションとして珍重されるでしょうし、たまにマニュアル機を!という楽しみにも応えいつでも実力のほどを発揮するでしょう。ところがカメラによって画像が決められてしまうデジカメでは、性能向上した新機種を尻目に旧機種を使うことにはすっきりしないものが残ります。形や大きさが同じD1にはサブカメラという用途もありません。「愛機という言葉はデジカメには存在しない!」と割りきろうとしても、D1を中古販売に出すのはあまりに非情です。
 その点ではD30の方が気が楽そうです。CMOSかCCDか!噂のEOS D2000後継機はなかなか姿を現しませんがもう秒読み段階でしょう。当然DIxは越えなければならないはずですが、その時になっても色は悪いけど軽いからサブカメラで!と住分けられそうですから。

 

6月7日

D1の再生

 ニコンのお友達との電話です。

 「間もなくD1がオーバーホールから帰ってくるのだけれどなにかいい出番はないかなー」
 「・・・・」
 「Xは絶好調で満足しているのだけど、D1にももう一花咲かせてほしいものねー・・・」
 「・・・・」
 「Coolpix 900から910へ1週間ぐらい預けておいてバージョンアップしてくれたじゃない。外観はそのままだったけれどあれは良かったなー。あんな風にできないの、ネームプレートはいいけど。」
 「高速化などのため大幅に変更してまったく別 物ですから」
 「そんなこといったってHまで外型は3台まとめて一つだけ。何一つ新部品はないんだからやる気になればできるんじゃない!」ちょっと迷って「10万ぐらいなら払うから・・・」
 突然ボリュームが上がって「絶対にだめです!何から何までですから」
 その音量におされて次に用意した次の切り札20万!は使えずじまいで。今度はこちらが「・・・・」
 暫しの沈黙の後「一つだけ方法があります。今度のNikon Capture 2にD1のRAWデータを調整するメニューがありますから、RAWデータを使って頂ければXと同じになります」
 「本当にそうなら朗報だけどNikon Captureって扱いにくくて止めちゃったんだ。今度は多少使いやすくなったかなー。それに非圧縮のデータは重いかTIFFなんか10秒以上かかって使えないけど」
 「今度は早くなりましたから大丈夫。それにTIFFは7MBぐらいですがRAWデータは4MBです」
 「まだでていないんだよね、Capture 2」
 「データを送って頂ければこちらで処理してお送りしますから」

 ハイハイ ???

 

6月8日

リアル SXGA、UXGA対応だが、
リアル UXGAではない。

出力がネック

 昔ほどではなくなったといっても低感度のフィルムの方が色が良いのは常識です。デジタルでもこうした点は同じようで超高感度になると画像ははっきりざらついてきます。D1では最低感度はISO200でしたがD1xでは125になりました。半端な数値なのでこれまでは200に上げてD1の露出データを使っていました。今日になって125に下げTIFFで数ショット撮影してみました。色のにごりがなく白が一段と冴えた感じでです。色の厚みなどフィルム独特色調はあるでしょうが、色の再現性という点では完全にフィルムは超えたと思います。乳剤番号や現像処理によるバラツキは決して小さくはないからです。
 こうなると一人でニヤニヤしているのは物足りなくなってきます。しかしH.P.に載せるには滅茶苦茶に圧縮しなければなりません。歯科雑誌の印刷など、とてもついてこれるレベルの話ではありません。 (昨年のデジタルプレゼンの連載など何度放り出そうとしたことか。)写 真集やポスターを出すほどの才能はないし、残るはセミナーぐらいです。ところがここにも大きなネックがあります。液晶プロジェクターの色調とサイズです。ほとんどのプロジェクターは1024×768ですからD1xの3008×1960と較べると1/7.5しかありません。結局78万画素、SXGAでもようやく110万画素でしか見られません。それに良くなったといっても液晶の色はCRTには及びません。
 明るさはすでに十分ですから、10kg以下のUXGA(1600×1200)機をそれなりの価格で作ってくれれば、216万画素できれいな画を見られるようになるでしょうが、何年先のことでしょうか。またそれに備えてデータを用意しておくべきか。新たな悩みの始まりです。

 

6月12日

お詫びと訂正

 長い間しかもあちこちで SXGAのサイズを1280×1024、UXGAを1800×1200と書いたり喋ったりしてきました。縦横比3:4ですからあり得ない数字で、図まで書いて「何か変だなーと思いながら」発展途上の混乱からだろうなどと気楽に考え確認を怠っていました。しかしこれは全くの勘違いで、 正しくはSXGAは1280×960、UXGAは1600×1200でした。散々足跡を残して今さら訂正しても仕方ないのですが、この場でお詫びさせていただきます。
 今頃、間違いに気づいたのは、前回に引き続きカメラの画像サイズやプロジェクターの表示サイズなどを考えていて4:3の比例関係にならないことからです。言い訳がましいのですがこれまで数年間、合成スライドは1280×855で作っていました。この時期長く愛用していたCP3000という昇華型のプリントサイズが1280×1024だったのです。3:2の35ミリスライドに較べてかなり正方形に近いこのサイズをSXGAと勘違いしたことからことは始まりました。
 あらためて正しくは
VGA    640×480    XGA    1024×768
SXGA  1280×960     UXGA  1600×1200 でした。

 さてD1xの画像サイズはL3008×1960画素、M 2000×1312画素の2種類です。まだ遠い先のことでしょうがUXGAのプロジェクターが使えるようになっても、横2000あればトリミングをしても1600は残ります。縦の方は1312と1200ですからそれほど余裕はありませんが何とかなりそうです。そこで今後、撮影はM サイズで行いそのまま保存し、新たに作るタイトルや合成スライドは1600×1200に統一することにしました。こうしておけば行き先々のプロジェクターに合わせて画像サイズを縮小して行けばよいし、もう少し大きくしておけば!とくやむこともないでしょう。画像製作時の処理速度も保存も、今のハードで問題になることはまずないと思います。

 

6月19日

縦横比

 前回の「お詫びと訂正」に、わがホームページ製作者からコメントを頂きました。
「SXGAの画素数は1280x1024ピクセルでおかしくありません。本来この*GAという規格(仕様?)はディスプレーに対するものです。たて横の比率は規則性を持っているわけではなく、混在しています。以下、よく使われる画像サイズを*GAという名前がついていないものも含めてならべてみました。」 

 640x480  (4:3)VGAディスプレー
 800x600  (4:3)SVGAディスプレー
 1024x768 (4:3)XGAディスプレー
 1152x768 (3:2)ワイド液晶PowerBook G4
 1280x960 (4:3)デジカメ130万画素
 1280x1024(5:4)SXGAディスプレー
 1400x1050(4:3)SXGA+ディスプレー
 1600x1200(4:3)UXGAディスプレー デジカメ200万画素
 1600x1280(5:4)リアルUXGAディスプレー(試作)
 2000x1312(3:2)*D1
 2048x1536(4:3)QXGAディスプレー デジカメ334万画素
 2560x2048(5:4)QSXGAディスプレー(試作)
 3008x1960(3:2)*D1X
 3840x2400(8:5)QUXGA-Wideディスプレー(試作)

 いよいよむずかしくなってきましたが、35@フィルム由来の(3:2)とテレビ由来の(4:3)の他に(5:4)という奴が潜んでいて、こと複雑にしているようです。われわれの仕事には縦横比が重要ですから、当面は(3:2)と(4:3)だけで行きたいと思いますが、横長テレビやハイビジョンは(3:2)よりかなり横長です。

 

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