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7月   Sesimbra
   旅行の計画をするとき、現地での食べ物は主役ではないにしても決定要素の一つになります。南の島のエメラルド色の海には惹かれますが、印象に残る食べ 物はありません。ヨーロッパアルプスも山の景観は素晴らしいし、肉をおいしく食べようとハムやソーセージづくりにかける執念はすさまじいばかりですが、魚となると皿の上にとぐろを巻いて出てくる鱒には辟易します。結局、ヨーロッパでも海べりの町を歩いていれば間違いなしということになるのですが、自宅で食べるのとまったく同じ味と煙にヨーロッパで出会える鰯の炭火焼きはダントツです。

7月8日

2003臨床歯科を語る会

   別名「七夕の会」とも呼んでいる03年臨床歯科を語る会が終わりました。ぎっちり詰まった昼間のスケジュールから懇親会、二次会と長丁場の2日間が終わると、毎年どっと疲れが出るのですが、クリスマスや正月のような存在になっていることも事実です。これまで200人プラスαだった参加者が、今年は150人と一回り小さくなりましたが、その分だけまとまりは良くなった感じがしました。復活した3次会「地酒の部屋」はどこも盛況で、昼間には話せなかった人たちとの接近戦が延々と続いていました。狭い部屋にぎっちりつまって果てしないディスカッションが続くこのパートに、参加者の約半数がつめかけていたことはこの会ならではの光景でした。  昼間の先端的な話題やきびしい討論以外に、個々の歯科医が膝つき合わせて語る中から得られるものは決して少なくないはずで、患者さんを中心においた歯科医療を学ぶ良い機会になっていると思います。

7月9日

晴哉語録

   患者さんを通して社団法人・整体協会を創始された野口晴哉さんという方がいらしたことを知りました。詳しいことは知りませんが、亡くなられて30年近くも経った今も多くの方が野口整体を信奉し、全国で活発な活動をされています。その機関誌「月刊全生」もすでに473号を重ねていますが、毎回、晴哉語録が載せられておりその存在の大きさが偲ばれます。今月号にもずしりとくる文章がありましたのでご紹介させて頂きます。もちろん縦書きの文章で、こういうご紹介の仕方は適切ではないと思いますが、ちくま文庫で復刻された「整体入門」も併せてご覧下さい。

   或る人言う、「働いたから疲れる」と。
   男というものは働いて疲れるということはない。
自発的に働いている限り、興味をもって働いている 限り、疲れるということはない。働かせられたり、 飽きたまま動いていたりすると疲れる。働き方を工 夫なさい。興味を持って働けるよう考えることです。 もっとも、疲れたことを奥方に見せる為なら別であ るが、それでも見せつけていると本当に疲れてしま う。認められなければもっと疲れる。これは不平の 内向というもので疲れたということとは違う。

晴哉

7月12日

Up side down

 コマーシャルにけちをつけても仕方ないのですが、キャッチコピーがうまくできているだけに気になる広告です。歯科医としての第一歩を何から学ぶか!難しいが大切な問題です。環境や個人差もありますから一概にはいえませんが、欠損補綴でないことだけははっきりしています。反面教師として逆から始めるというなら話しは別ですが、われわれの仕事が「生涯、自分の歯で!」という目的に向けてのものであることは異論はないでしょう。理想的な総義歯へ向けてでないのです。とするならば
  1. 歯科医としての始めのステップは、咬合の育成や、予防など患者さんの将来に向けての環境作りのはずです。後からでは大きな遠回りになるからです。専門的ではないにしても咬合や歯周治療などの概念は必要でしょう。
  2. 第二歩は不幸にして防御しきれなかった事態を最小の犠牲で保存して、正常軌道に復帰させることです。エンドやペリオなど基本治療の徹底したトレーニングが 要求されます。自分が救える歯の限界を知りそれを広げることが目標です。
  3. 二つの網の目を抜けて起こってしまった欠損をどうするか?最後の難問です。一歯の欠損であっても全顎との関連や予後予測のなかで、患者さんの要望もふまえて最良のオプションを選択することは容易ではありません。起こってしまった原因を分析し、正常軌道には戻せないにしても、最悪のシナリオには踏み込まないようなプランニング作成が求められます。歯科医療全般にわたる知識と経験が要求されますから「昨年、歯科医になりました」方には先輩のアド バイスが必要でしょう。
   オウムが去ったら白装束の集団が現れたり低年齢の凶悪犯罪が頻発したり、現代社会の歯車は何かが狂っています。その原因を論評はできませんが、もしかすると個人の自由を放任しすぎた結果、日常的な「何か」を見逃してきたつけのようにも思えます。

7月17日

大整理

   魔の手はついに院長室にもおよび、とうとう本人は医局の片隅に追い出されてしまいました。あまりにも可哀想なのでお気に入りの家具などを目一杯並べて、ちょっとは気分休まるコーナーにしました。全部あり合わせのものばかりですが、寸法的にもうまく収まってそれなりに気に入っています。机の下にはRIMOWAのケース二つが押し込んであるあたりもなかなかのものです。「その気になったらフッと旅に出る」といけば最高なのですが、少々ハードルがきつく夏休みの計画も未定です。

7月28日

バオバブ

   1年半ほど前にやってきたバオバブの苗木ですが、2回の冬を乗り切って日本の気候に順応してきたようです。冬には屋内の日当たりの良さそうなところに退避しているのですが、葉がほとんど無くなってしまった時もありました。しかし春屋外に出てからはすこぶる元気で、若葉マークだった2001.11.14日の写真と較べると幹なども大分たくましくなりこの調子なら後数年でも・・・・と期待できそうになってきました。  一方、今年も裏の竹林には激しく攻め込まれて苦しい戦でした。なにしろ敵は1週間で2メーターぐらいは軽く伸びますから憎たらしい限りです。その上地下茎で縦横にネットワークを組んでいますから孤高のバオバブとは大違いですが、何とか逆転の秘策は無いものでしょうか。


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