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3月   サントリーニ
   1971年の写真ですからもう35年も経っているのですが、ペンタックス6×7の大判スライドのおかげで見事に蘇りました。カリブ、南太平洋と並んで世界の3最大クルージング・スポットといわれていましたが、その中で最も行きやすかったのがエーゲ海でした。この時もドイツの学会デンタルショーと半分半分で計画しましたが、日本での情報はまったくなく、アテネに入ってからあちこちの船会社を尋ね回って、1週間のクルーズを選びました。もちろん始めてのことですから見るもの聞くもの珍しく、寝る暇も惜しんで寄港地、船内を徘徊していました。


3月1日有髄歯の破折
    トリノ五輪が終わって話題が少なくなりましたし、歯の話がとんと無いのもいかがなものかと反省し、臨床の話題も入れることにしました。トップバッターはちょっと暗くなりますが、普通ではあまり考えられない有髄歯の破折です。なぜかこの半年ぐらい絶え間なく連発しているのです。インフルエンザでもないので流行などあるわけもないのですがほとほと閉口しています。
 下顎小臼歯の3本は大根輪切り状態で歯髄が露出し、即抜髄以外にありませんでした。上顎小臼歯の2本と下顎大臼歯は、歯冠長はひどく短くなりましたが何とか浅い帽子をスーパーボンドで被らせました。6本中バージンティースは1歯だけでしたが、修復物が起因になったと思われるものはなく、4本は修復後20年ちかくを経過していました。ブリッジとデンチャーの支台歯は各1歯で残りの4歯は単独の歯牙でした。
 患者さんはお一人だけが40台でこの方だけはかなり欠損がありますが、ほかの4人の方は欠損は1〜2歯だけペリオの問題もない優等生です。歯だけを診ていては「そんな馬鹿な!」といいたい気分なのですが、あまり認めたくない共通項が一つだけあります。4人の方とも70才台の入り口以降だということです。恵まれた体質とメインテナンスで、歯の悩みからは縁遠いところにいらした方々を突然襲ったアクシデントに「この歳になればお互い何かはありますよ」という以外かける言葉がありませんでいた。

3月6日カムイ・リンクス



   今シーズンの締めくくりはパッケージツアーで旭川行きになりました。このスキー場、オープンして15年ほどになりますが、その直後に2〜3回通ったことがある思い出の場所です。人気者の4本スキーのセントバーナードなど、工夫をこらした演出もなかなかでしたが、何よりも気持ちよく滑れる広大なゲレンデが魅力でした。スキー場に隣接してホテルやペンションなどが無いことが難点ですが、旭川市内から40分という距離が、多彩なナイトライフを可能にする魅力もあって、われわれのスキー仲間でも根強い人気のスポットです。
 このスキー場も最近の不況やスキー凋落の影響で倒産の危機に瀕したようですが、受け皿となった第3セクターが旭川市の支援も受けて、何とか持ちこたえているとのことでした。金曜、土曜日はゴンドラもリフトももガラガラで他人事ながら心配でしたが、最終日だけはお昼の「ジンギスカン大会}など、イベントも効あってか往年をしのぐにぎわいでした。
 今回同行のメンバーは、スタディグループの若手中心の12名に、偶然合流したスキー仲間3人、夜だけ参加の地元2名も加わってにぎやかなスキー旅行でした。天候は晴れから薄曇り気温はマイナス3度から4度で、春スキーとしては期待以上の粉雪に恵まれ申し分ない3日間でした。

3月8日建築家の言葉



   歯科臨床の中でも補綴中心の診療をしているからでしょうか、建築家の言葉にはぐさりとくることがよくあります。この本もその一つで2、3週間前にグノーシス出版の小長谷さんから頂いたものです。
 「モグラのつぶやき」などにぶつぶつ書いていると「あなたの言いたいことはこれでしょう!」とばかりに、しかしさりげなく極めつけの本を届けて下さるのです。歯科関係の出版実務以外に、こうした知的支援をどれほどして頂いたか分かりません。自分でブックセンターなどに出かけても見つけられないものを、古書を含めて届けて頂けるのですから、こんな素晴らしいことはありません。昔はもう少し難解なものも多かったのですが、最近は根性が無くなったことを見越されて、エッセイのようなものにして下さるので願ったりかなったりです。
 前置きが長くなってしまいましたが、先月のトリノ話などからこの本も選んで下さったものと思います。著者が建築家のあり方を問われたとき「簡素でありながら美しいもの、自分たちが住んでいる日本の、長年にわたる風土と分化によって培われてきたさまざまな建築から学び、日本の気持ちから出たものをつくるべきでしょう」と語ったというカバー裏の紹介を始め、文字通り珠玉の語録がちりばめられています。
 「建築家として、もっとも、うれしいときは、建築ができ、そこへ人が入って、そこでいい生活がおこなわれているのを見ることである。日暮れどき、一軒の家の前を通ったとき、家の中に明るい灯がついて、一家の楽しそうな生活が感じられるとしたら、それが建築家にとっては、もっともうれしいときなのではあるまか。・・・・・・・設計が単なる製図ではないというのは、このことである。」  ひととしての厚みが違い、われわれの分野ではあり得ない世界です。あるいは1908年、明治生まれの方ならではのお人柄なのかも知れません。

 私がよく使う建築家の言葉に「現代の建築家と」いうシリーズの中の林雅子さんのものがあります。(1981年刊)パーシャル・デンチャーの設計などに関連して引用するものです。林雅子さんが直接、吉村順三氏に師事されたのかどうかは分かりませんが、世代は変わっても同じ思想の流れを感じます。

 こうした影響を受けて臨床ファイル3にはパーシャル・デンチャーのデザインという言葉を使いましたが、ある学会の講演に同じタイトルを使おうとしたところ、その学会の重鎮から、学会の用語としてはふさわしくないとご注意を受けました。もちろん断固無視しましたが身内として情けなくもありました。

3月21日破折した支台歯




   今月始めにリポートした6本の水平破折歯ですが、有髄の3歯から処置が終わり、支台歯になっていた2本の小臼歯も、抜髄後これまでの環境に復帰しました。
 復旧が最後になったのが左下の写真の小臼歯ですが、ブリッジをセットしたのは1976年11月でまだ高校生の時でした。正確な記憶はありませんが上顎の叢生をなおしたりして、近心傾斜した7をクラウンにしてブリッジを装着しました。翌1977年、右側にも4〜7のブリッジを装着しています。

 孫の子守りとしても来院されるようになった患者さんを見ていると、30年という年月が容易ではないことを感じますが、エナメル上に形成された4/5冠のマージンにはどの部分にも異常は認められません(1)。素晴らしきかなリン酸亜鉛セメントです。同じ様なケースで「歯を削るよりもインプラント!」と主張するには、少なくとも、あと20年の年月を必要とするでしょう。

 キーウエイの部分には著しい摩耗がみられましたが、4/5冠を切断しレジン前装冠を鑞着するだけで、あえてブリッジの構造は変えませんでした(2)。再び小臼歯に何らかのトラブルが起こり、キーウエーが次の補綴物を受け入れる状況もイメージされたからです。

 現在この患者さんは、不利な歯冠歯根比に歯周病が重なり上顎臼歯部に崩壊が進み始め、パーシャル・デンチャーが避けられなくなってきました。上顎は3〜3のみ残存という状態は避けられないかもしれませんが、生涯その壁は破られないと思っています。

3月23日中古パソコンの処分




   昨年、3〜4年使って輝度が上がらなくなった2台のシネマディスプレーを下取りに出したときも、何故か新しい20インチのディスプレー2台が追金なしで手に入りました。

 今回もわがパソコン主任が、G4が高く売れることをネットで発見しました。LAOXに問い合わせたところ、型式によってかなり差があるが、キャンペーン中なので20%アップだとのことでした。院内には引退寸前でサーバーになっているものなど、4台のG4があるので、早速当たりクジがないかチェックしました。結果、最古と最新がはずれで中間の2台が10万以上らしいいうことになりました。

 俄然色めき立って話を進め2日後には引き取りに来てもらいました。2台で30万を越す資金ができました。ピカピカのマックミニが2台、取り外したハードディスクはミニ用のケースに入れ足下もすっきりです。残念ながらデュアル・プロセッサーの最新G4は5万円とのことで残留になりました。下取られたわれわれのG4は、イラストレーターなどをOS.9で使いたい新ユーザーに、即日引き取られていったそうです。

こちらは残金を何に使おうか嬉しい悩みです。

3月26日グーグル・アース
   このところグーグル・アースにすっかりはまっています。昨年も一度はまりかけたのですが、この時はMacでの機能がウィンドウズとは異なりいまいちで放り出してしまいました。ところが患者さんにいわれて再度試したところ今度はバッチリで、一度やり出したら止められなくなってしまいました。
 何といっても移動の早さは人工衛星や孫悟空のキントウンそこのけですし、その上高性能望遠鏡を積み込んでいるようなものですから鬼に金棒です。まず地球儀を回して行きたい見たいところを探したら急降下です。目標がぐんぐん近づいてくるのはスカイダイビング感覚です。島を一回りしたり高度を変えて眺めたりしている中に、次の目的地が浮かんできます。
 マダガスカルなんかはっきり見えないないかなと思ったら大間違い。先日飛行機から撮った光景と同じ眺めが出てきて、画像はこちらに負けている感じです。それどころか「アッ!ここで写真撮った。こんな地形になっていたんだ。・・・・」もう抜け出せません。フィヨルド、ラグーンなどヘリで飛ばなければ全体像が分からなかったことが一目瞭然です。
 観光だけではありません。沖縄上空を飛んで見ると普天間基地問題などの理解も深まります。こんな夢のオモチャがタダで手にはいるなんてインターネット様々ですが、地名が見にくいことと、場所によって画像の質が少々落ちることだけが難点です。私ごとでは小田原までは精細に見えるのに、真鶴半島はちょっと圏外になることなどです。それでもこの魅力は大変なものですから、今度入院するときはこれだけは持って行きたいのですが、個室に入れるかどうか、大きいディスプレーが持ち込めるかが問題です。
(ディスプレーで見る画像はこの写真よりはるかにきれいです。この1枚ずつを30インチ目一杯にしてもほとんど画像の崩れはありません。)

3月30日ブログ
   最近はブログが大流行で、My-Pixyが数年間かかったアクセス数など1日でクリアなどというケースも稀ではないようです。それはどうでもよいとしても、トラックバックなどうまく機能すれば従来のHPにはない持ち味も出せそうです。それを実感したのは、リンクにも載せているプロカメラマン望月さんのサイトがブログに変わり、これまでにない楽しさがでてきたからです。
 ブログにはもう一つの期待もあります。集まってビールでも入ると、ぼくもHPをつくる!作る!と大合唱になるくせに、一夜明ければ「そんなこといったっけ?」
 さらには圧力に負けて製作発注、打ち合わせを重ねながら頓挫、骨組みはすっかり出来上がっているのに、1日延ばしで原稿ができず、何年も昏睡状態のHPなど枚挙にいとまないからです。始めのうちこそ時折、督促もしていましたが人間関係までおかしくなるので、もう見放しました。

 しかし一方では歯科医療に限らず、資料を積み上げて面白いプレゼンテーションをしてくれたのに、少人数への1回限りのプレゼンで、収納庫入りはしのびないと思うこともしばしばです。印刷、個人出版などいろいろな可能性を考えても、やはりWebに変わる手法はありません。

http://mypixy.exblog.jp/



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