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| 2005年その4 |
| 9月20日 | 必殺RAW調整術 |
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このところRAWデータとPhotoshop CS2に完全にのめり込んでAdobeのセールスマン状態になっていますが、どうも反応の方はあまり芳しくないようです。カメラの色調も良くなったしJPEGで十分、なんでそんな面倒なことが必要なのだ?という声がどこからか聞こえてきます。不完全なJPEG画像の調整に苦しんだ人には通じても、色調補正の難しさを経験していない人には無縁な事なのかもしれませんし、RAWの現像プログラム自体が複雑すぎるのかもしれません。 より簡単な方法は?と考えていたとき一つの方法を思いつきました。技工室で義歯の写真を撮るとき白バックを使うことがよくあります。この場合、画面左上にあるホワイトバランスツールを使うといとも簡単に調整ができます。口腔内撮影にもこの手が使えれば誰でもワンタッチ調整が可能になるはずです。画面内のストロボ反射部など白いところにスポイトを当てて試してみましたが、完全な白ではないだけに義歯の写真のようにはいきません。やはり画面内のきちんと光を受ける場所に白が必要らしいのです。 |
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あれこれ考えていたところ右上部の設定ウインドーの中に「前回と同じ設定」という項目があることを思いだしました。連続撮影した1枚の調整が終わったら2枚目以降はこれを選択するだけでOKなのです。これを活用することを前提にして始めの1枚は白いものを取り込んで撮影しておき、2枚目以降は通常撮影を行えばよいのだと思いつきました。調整時には1枚目をホワイトバランスツールを使って調整し、2枚目以降は「前回と同じ設定」を繰り返していけばよいのです。白のとり込みにはパンチカードの抜いた紙を使っています。これですべての操作がワンクリックでばらつきもなくなりました。調整後、白をとり込んだ画像はゴミ箱行きです。 | |
| 10月6日 | RAWデータQ&A |
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Q ようやくD70が自分専用になりました。そこでやっと先生おすすめのRAW記録を始めました。しかしRAW処理のソフト選択で迷っていますので教えてください。 先生のHPからはCS2の機能がよいことは理解できるのですが、以前にはSILKYPIXを評価してもおられましたし、これらの必要性や優先順位がごちゃごちゃになっています。つまりPhotoshopにもっていく前段階をどう処理しておられるのかが把握できていません。 |
| 現在PhotoshopはCSのままでまだCS2にしていないのですが、DNGコンバーター経由でCSで処理するのなら、とりあえずSILKYPIXやNIKON CAPTUREは不要になるのでしょうか?最新のカメラに対応しなくてもいいと割り切れば、これで当面RAW画像のメリットを生かせるのでしょうか、それともSILKYPIXやNIKON CAPTUREは必要なのでしょうか? わかってないことがバレてしまいますが、よろしくお願いします。 A 模索しながらきれぎれに書いてきましたから、分かりにくくなっていると思いますが、結論から言えばPhotoshopCSi以外、何も必要ありません。DNGもSILKYPIXやNIKON CAPTUREも忘れて頂いても大丈夫です。 操作はJPGの場合とまったく同じです。撮影データをカメラからデスクトップにコピーしたら、RAW画像のアイコンをドラッグしてPhotoshopCSのアイコンに重ねます。アイコンが黒く反転すればPhotoshopのRAW調整用の画面が立ち上がり、ドラッグしたRAW画像が開いてきます。 少し調整箇所は多いですが明るさ、色温度などで色調を整え、イメージ/モードで16ビットから8ビットに変換し、JPGで別名保存して終了です。PSDで保存するとデータがひどく重くなりますからご注意下さい。 SILKYPIXも進化して使いやすくなっているようですが、RAWの処理だけに別のソフトは使いたくありません。とくにCS2のBridgeを活用すると、画像調整、パソコン内のすべての閲覧、スライドショーなど画像関係のすべての操作がシームレスに行えるので、カメラに付属したものを含め、別ソフトが入り込む余地はまったくありません。ブラウズしながら、スライドショーをやりながら、必要なときはPhotoshopで画像調整を行い、すぐまた元に戻れる便利さは想像以上です。現在3種類のRAWデータを併用していますが、操作はすべて同じです。 | |
| 10月10日 | だからキャノンは!! |
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出遅れていたコニカミノルタなども参加し、いま10機種に近いデジタル一眼レフ実用機がしのぎを削っています。私の手元の3機種もそれぞれ働いていますが 、RAW+JPGの同時記録ができないPentaxにはどうしても出番が少なく、チェアサイドの20Dとコピースタンド上のD70が主戦力になっています。はじめてのキャノンということでずいぶん迷った20Dでしたが、諦めも手伝って無難に一年余を過ごしてきました。2〜3年前だったらD2Xや今度のEOS 5Dなどで心動いたでしょうが、長くとも2年では消えていくデジタルカメラの宿命を考えると、高機能、高級感、35ミリフルサイズなどは大きな魅力ではなくなりました。 |
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デジタル一眼レフが生まれて3年ほどは作る方も使う方も、いずれデジタルも35ミリサイズになることに何の疑いも持ちませんでした。一番乗りを目指して各社がしのぎを削り意欲的な製品も生まれました。しかしその壁は予想以上に厚く挫折撤退も相次ぎ、普及機開発ではフルサイズ化は消えAPS-Cサイズだけになりました。この間35ミフィルムカメラのレンズを、APS-Cの一眼レフに流用することの無理も明らかになってきたようです。 レンズメーカーが主導する形でAPS-C一眼レフ用のレンズが発売されるようになり、それを追ってご本尊のカメラメーカーも「レンズキット」などという名目で、新しいカメラボディと一緒にAPS-C用のレンズを売り始めました。普及機の拡がりとともにAPS-Cのデジタル一眼レフが、35ミフィルムカメラとは一線を画したシステムとして独り立ち始めたのです。ここまでは時代の流れでやむを得ないのですが、35ミリとAPS-C二つのシステムを相変わらずうやむやなまま拡大しているのがキャノンです。カワハギとセット販売したズームレンズと同様、フィルムのEOSや1D、5Dには使えないレンズを次々に発売しています。両者に使えるキャノンレンズはEFレンズ、APS-Cにしか使えないレンズはEF-Sレンズと区別しているようですが、形も焦点距離などもそっくりですから販売店でもあやうやです。もし小さいSの文字に気づかず買ってしまったEF-Sレンズは、今回発売された5Dには使えないのです。同じキャノンでも20Dと5Dを持って旅行に行くときはEF、EF-Sそれぞれ別のレンズを持っていくことになるなんて、どれだけの人が気づいているでしょう? フィルムカメラなみの素晴らしいファインダーを持った5Dですが、どうもお呼びではないようです。 | |
| 10月26日 | デジカメ教えて! |
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はじめまして金子 一芳先生 知人に先生のことをお聞きして、先生の文を読むだけの為に昨年の展望を2冊買い、読ませていただきました。デジタル音痴の私には大変勉強になりました。 これを書かれてからもう1年以上たちましたが、現時点でも同じシステムでよろしいのでしょうか。また、スタッフが使う上で現時点でもっともお勧めのデジタルカメラの機種をできたら教えていただけたらと思い、失礼かとは思いましたがメールをさせていただきました。 ABC様 展望の原稿は、ある程度デジタルカメラを使っていらっしゃる方を想定して書きましたので、やや難解かと思いますが、基本的な問題なので暫くは変わっていません。(ソフトのバージョンアップなどはありますが) |
| その中でも書きましたように、デジタル画像は、カメラよりパソコン側が大きな要素を握っていますから、どうしてもデジタル音痴とおっしゃるスタンスは変えて頂かないと、先へ行って必ず壁に突き当たられると思います。 具体的なご質問については、お考えや条件が分からないので少なくとも下記の項目にお答え下さい。
ABC様 大分様子が分かりましたが、お考えには納得できかねる部分がいくつかあります。最大の問題は(重要な写真は従来どおり銀鉛で撮るつもりです)という一文です。私もデジタルに移行するときに散々迷いました。1999年のことで2000年に展望にも連載しましたが、私のHPの中の「蔵」にもその原稿は残っています。 現在はかなり整理しましたが、私の手元にはまだ10万枚近いスライドが残っていて、デジタルとの二股には苦しんでいます。先が短い私の場合はともかく、お若くこれから臨床を積み重ねられる先生が2足のわらじを履かれることは絶対に反対です。 趣味的な用途を別に考えれば、デジタル画像はすでに完全に銀鉛を追い越しています。私たちの周辺では、ケースプレでも出版でも総てはデジタルの世界です。症例の一覧や検索などでもスライドの出番はありません。スライドの活用にはスライドのデジタル化というハードルも越えねばならず、システムは非常に複雑になります。一人の患者さんの経過が、スライドとデジタルに分かれていればどれほど不便か分かりません。 先生のお考えは、患者さんへの提示はリアルタイムな長所を生かしデジタルで、ついでに簡単なプレゼンはパワーポイントでということと思います。しかしそうしたスタートでは将来ともデジタルの素晴らしさの片鱗も見えてこないでしょう。お時間があれば私の現場を見にいらしてください。きっとデジタル音痴決別のお気持ちが固まると思います。 そうでないとしたらデジカメはもっとも安いもので、マクロレンズも使わないわれわれのSwitch Onシステム(私のHPのトップ「パソコンでの作業」からリンクしています)か、レンズだけをタムロン90ミリマクロを使われればよいでしょう。カメラはペンタックスistDS2です。 PS HP.デジタルスクエアの中にも関連記事はたくさんあります。 器材の進歩はありますが考え方は変わっていないと思います。 | |
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ABC様 だいぶご理解頂いたようですが、やはりこと成り行きからカメラに関心が集中されているようですね。今年の展望連載の最大のポイントはデジタル画像では「カメラはパソコンのペット」だということです。しかし、このことは何度繰り返してもお分かりいただけそうもないので、現場をご覧になって全体像を見て頂く以外にないと思っています。木曜は休みではありません。あまり患者は多くないので午後3時過ぎぐらいならお相手できると思います。紆余曲折はありましたが、システムはほぼできあがっていますので、見ればナーンダということだと思います。 カメラに関しては総ての一眼レフは十分過ぎる画素数を持っています。われわれの用途、患者提示、プレゼン、雑誌投稿などにはどれでも問題ありませんし、「カメラは2台必要」などということはありません。 |
| 問題は使い勝手ですがこちらはその時々で変わります。私はD1、D1Xで100万もの無駄遣いをしましたが、その時にはそれしか選択肢はなかったのです。今は10万以下のカメラでもそれ以上の働きをしてくれます。用途によって向き不向きはありますが、高級機は重いだけであまりメリットはありません。また今私が使っているニコンD70、キャノン20Dとも、来春には間違いなく新型が出るでしょう。
・患者提示を主に考えれば現時点で2.5インチモニターをもつペンタックスistDS2です。小型でファインダーもきれいなのですが、RAW画像などのシステムには欠点があります。 ・ニコンD70、D50、キャノンのKissなどはファインダーが悪すぎます。背面モニターも小さすぎます。モニターのサイズは近々にサイズアップするでしょう。RAW画像などのシステムは問題ありませんが、コストの関係でこのクラスのカメラのファインダーは良くならないでしょう。従って両社のカメラは1クラス上げなければダメなのですが、いま購入する候補機種はありません。待つか妥協するかです。 ABC様
残念ながらまだハードルは残っています。今まで使っていらしたオーラルアイは一眼レフの形をしたレンズ非交換のカメラでした。しかし、これから買われるカメラはすべてレンズ交換可能なシステムです。このことは良いのですが、各社のレンズマウントはそれぞれ独自の形式ですから、他社のレンズはつけられません。レンズだけを製造しているタムロンは、各社のカメラ用に別々の形式のレンズを供給していますが、別のカメラにつけられないことは同様です。 もし今回ペンタックスistDS2をを買われ、それ用のタムロンのマクロレンズを買われても、そのレンズはニコンにもキャノンにも使えないのです。「とりあえず」は最後までつきまとうのです。現在2.5インチの背面モニターをもつ普及型一眼レフはペンタックスだけですが、流れは決まっていますから、次のモデルチェンジではニコンもキャノンもモニターのサイズアップすることは100%まちがいありません。istDS2はファインダーは◎ですがカメラの電子設計部分のマイナスは残ります。サムソンとの提携でこの弱点をカバーしてくるかどうかは誰も分かりません。 どのメーカーがどんな戦略でどんなカメラを出してくるかは分かりませんが、ユーザーとしてどこを選ぶかは将来にわたる重大問題なのです。もちろんその時はその時!また一式買い換えてもよい!と割り切られるなら簡単ですが。(ミニ・リングについてはこうした心配はありません。どこまでもお供できます) | |
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